ライチョウへ会いに立山
ライチョウと再会するため
富山県まで行ってきました
今月末は私の人生の節目に当たる。職場からたっぷりと休暇を貰ったので、日頃世話になっているカミさんの労をねぎらって、まだ見たことがないという野生のライチョウを探しに富山県は立山の麓、室堂平へ出掛けます。
ライチョウは言うまでもなく高い山にしか生息しない希少生物。本州の北アルプス、南アルプスの標高2500m以上に生息し、個体数は3000羽程度と言われている。そのうちの一割にあたる300羽程度がこの立山近辺に居るらしい。私も夏山だが北穂高岳や鹿島槍ヶ岳の登山中に会ったことがあるけど冬羽のライチョウはお山ではまだ出会ったことが無かった。ただし会える会えないは運で決まる。私の運は薄いのでカミさんの強運に期待します。
本県から富山県へ行くには長野県側よりアプローチする。大町温泉奥の扇沢から交通機関を乗り継いでひとり当たり往復約1万円の足代を掛けないといけない。なかなかのコストではありますね。これで見られなかったら・・・と考えるとちょっとしたギャンブルでもある。
トロリーバスから置き換わった電気バスで扇沢から黒部ダムへ。ダムはこの時期観光放水をしていないので静かなものです。朝日を浴びる後立山連峰が美しい。黒部湖駅からケーブルカーに乗り黒部平へ、そこからロープウェイにトロリーバスという乗り継ぎで室堂へ到着します。ここまでは2016年に立山、剱岳を登った際に使ったルートなので勝手は知れております。
いくら警戒心が薄い鳥であるとはいえライチョウは人でごったがえすバスターミナルで見られるものでもない。まずは周辺を歩いて見つけないといけないが、さすがにカミさんを雪山へ連れて行くわけにもいかない。室堂平にみくりが池周りという比較的平坦なハイキングルートが開いており、そちらを攻めてみます。まだ雪は深いがもうこの時期は柔らかいためノーアイゼンでOK。みくりが池の水面は溶け始めていて魚のような面白い模様が描かれていますね。以前に苦労して登った立山が美しい。ピークで3000mちょっとあります。
さてライチョウです。現役ハンターの五感を総動員して鳥の気配を探します。ライチョウはハイマツの実を食べたり巣を作ったりするのでその辺を重点的に凝視。おや、なんかいるぞ。
遠いですがデジタルズームで拡大するとオスとメスの2羽が居ます。残念ながら真っ白という感じではありませんが、空振りにならずに済んでなによりです。ただ遠いし周遊ルートからは外れて近付けないしであまり条件はよろしくない。なんとかならんかなと思っていると、熱い視線を察知したのかもそもそと歩き出した。こりゃラッキー(^^)v
メスは羽色が薄いですね。ちょうどこの時期冬羽と夏羽の生え変わり時期なのでしょうね。
上のオス画像が今回ディティールが分かる唯一のショットかな。赤い肉冠やステテコのような足羽が識別できる。夏にはそのステテコも脱いでしまってさっぱりするのです。これでデジタルズームで10倍ってところ。これ以上デジタルズームを使うと画面が破錠してしまうので絵作りとしてはこれが限界。鳥の撮影にはスマホカメラはまったくもって不向きですね。せめてコンデジと光学ズームが欲しいところ。
これで主目的は達成した。せっかくコストを掛けてきているのでついでに観光も。この時期室堂では雪の大谷という壮大な自然現象情景(大谷は人間が作ったものでした)を見ることができる。単純に雪の壁が延々と続くだけなのだが10mを超える高さはなかなかのものかも。これはライチョウを見つけられなかった際の予備プランだったってのは内緒。
室堂のターミナルへいったん戻り屋上から反対側を見るとそれらしきものが見える。ちなみに2016年に来た時に撮っておいた画像と比べると様子がよく分かります。雪の壁が特に高いところは地形的に雪が溜まりやすいという条件があるのでしょうね。
最高地点はターミナルから歩いてすぐのところにあり絶好の観光コースになっていますね。
確かに近くでみるとそそり立っている壁です。最高部は14mだとのこと。今年のピークは18mであったそうなのでまだしっかりと残っています。もう雪は氷と化しているのでなかなか溶けないのが好都合ですな。
いい天気の中で目的が達成できて良かったです。延々と乗り継いで始点である扇沢に戻るとなんか変なのがいました。
くろにょんです。クロニャンではないですよ。黒四ダムのゆるキャラです。短足がかわいい。ヘルメットは勇ましいけど、できればニッカポッカに安全靴、軍手くらいは着けてもらいたいぞ。
さてカミさんには義理が立った。残る休暇は自分のためにも使わせていただきますよっとなにげに宣言したりして。
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Enjoy your life.
投稿: FS | 2022年5月28日 (土) 21時58分
I really appreciate for your comment, FS-san.
I was very thoughtful of you to help to my past work.
Thank you very much again.
投稿: Fiby | 2022年5月28日 (土) 23時09分