車中泊寝床の小技
Fiby流ベッドの作成術
これで決まりです
コロナ禍の影響もあってか車中泊がちょっとしたブームになっているようです。もともとパーソナルな空間であった自家用車内で宿泊してしまうという技は以前より倹約旅行の常とう手段ではありました。ただ快適に車内で寝られる環境を作るっていうのはけっこうハードルが高いものがあり、フラットなベッドスペースなどはそれ用に作られた車でない限りなかなか無いのが現状ですな。そもそも普通の車は人が体を伸ばして寝るようには作られていない。そこで工夫が必要になるのです。
さて私の車の荷室を最大限に利用して寝られる環境を考えます。まず以下のように条件設定をしてみました。
1. 大人1名が体を伸ばして寝られること
2. ベッドに必要な部材は最小限かつ移動時に荷物にならないものとする
3. 特殊なものは使わず組み立て撤去も簡単なこと
4. 過大なコストはもちろん掛けないこと
紆余曲折を経て私が出した答えが以下に紹介するものです。まず画像のようなものを用意します。
450mmx910mm厚さ5mmのベニヤ板
突っ張りポール(長さ50cm程度の太目なもの)
これだけです。ベニヤ板は当初3mm厚で試しましたが強度的に不安があり5mmにアップグレードしました。突っ張りポールはこんな程度のお品。どちらもホームセンターで買えるしろものです。ベニヤ板の長辺側の長さはもう少し有ってもいいのですが、安価に定尺で売られているのがこのサイズなのでやむなしです。もしサブロクのベニヤから切り出すのなら荷室のタイヤハウス間に収まる最大サイズにしてもいいかもです。買ったばかりのベニヤ板は角が立っているのでヤスリやサンドペーパーで面取りをしておきます。もうひと手間掛けるのならクリアで表面塗装くらいはしてやってもいいのですがコスト優先で・・・
運転席を前方へ移動しベニヤ板を画像の通り置きます。この位置で荷室と合わせ170cmの大人が寝られるスペースができますが運転席とリアシートの間の隙間がごっそりと空いてしまいます。そこで突っ張りポールの登場です。
こんな風にべニヤ板を支えます。適度な長さにポールを調整すれば1本で十分用は足ります。頭を運転席側に持ってくればこのポールで支える重量は頭と首くらいなものです。体の本体は畳んだリアシート背もたれに載りますので重量的に心配することもありませんし寝返りを打ってもベニヤ板がズレない限りはポールが外れることはありません。そしてお布団。
普段はリアシートに敷いている120cmの座布団を流用してお布団にします。120cmとはいえ頭の部位には枕が来ますしシュラフを使えば足先には布団はいらないので十分に用は足ります。
ベニヤ板は使用前までは荷室に敷いておけば邪魔にならないしポール1本はそこらに転がせておけます。設置・撤収は数分でOKという便利さです。すでに2回寝てみましたが足を伸ばして寝られるのはとっても快適。簡易型とはいえ十分に使用に耐えます。
この場合のキモはリアシート足元をどう支えるかなんですよね。以前はクッションなんかを詰めてみたり、市販のグッズを検討したりはしたけど、高さは合わないわ高価だわ邪魔になるわで私が求める条件に合わなかった。別に車をキャンピングカーのような寝室にするわけでもないので簡単でいいんです。これが大原則。
本気の山行では早朝の踏み出しとなるのが普通。遠隔地の場合は前日に移動して近隣で仮眠後に踏み出し地へ入るケースも多いです。そんな時にはこの技はとっても有効。問題は仮眠のつもりが本眠になってしまうことだったりします。
追記:小技に小技を加えました。こちらを参照してください。
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