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2022年10月16日 (日)

LEDバルブを考察する

Bulbs_20221016203201
全部方向指示灯火です
  
ひとつをバラしてみます

10月第四週は今年の山歩きの最後を飾るべく黒部渓谷の下の廊下・水平歩道という難所にチャレンジする予定でした。ところが現地の様子が思わしくなく直前になっても登山道が開いていないという状況。ギリギリまで判断を待ちましたが今シーズンは中止することにしました。まったくもって残念無念。来年に期待します。

そんな訳で時間もできたので遅ればせながら自家用車の総LED化に着手します。自動車の白熱球をLEDに替えるにあたってまずネックになるのはウィンカーのバルブでしょうね。他のバルブは付け替えてやれば済むことですが、ウィンカーはLEDに替えて消費電流が下がると車両側が球切れと判断してハイフラッシャー状態になるのでこれを防止する対策が必要になるのですな。

タイトル画像は歴代のT20方向指示器用バルブのコレクションで皆オレンジ色に光ります。オリジナルは#1の白熱球ですが他はLED。今回はステルス球と称す#3のバルブを試しに手に入れてみました。ハイフラ防止抵抗内蔵とのことで手間いらずの予定。まずは机上で点灯確認。

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暗いです。白熱球より暗い。これでは車検が通るか怪しいレベル。いくらクロームメッキガラスでおしゃれでも光量が無いと替える意味がない。さらに本体が猛烈な熱を持つ。13Vを印加して連続点灯させると瞬時に熱燗になる。これでは5分もハザードランプを点灯させたら樹脂部分が焼け落ちてしまうでしょうな。この段階で使用を諦めました。一個400円くらいのものですがまたムダ金使ってしまった・・・

しかしこの熱さは尋常では無かったです。これではいらないからと言って他人様に差し上げるわけにもいかない。いったい中身はどんな風になっているのか分解してみることにしました。

Disassemble0

クロームメッキのガラスカバーを壊して外してみます。144個ものLEDチップが豪快ですね。保安基準にて指定される灯火類にあっては多チップ構成のLEDバルブはチップ一個でも不点灯だと車検時の予備検査で引っ掛かる。その場でバルブ交換をさせられて余分な費用も発生する。クロームメッキされていれば中身のLEDチップが見えにくいのでそんなときでも車検はかわせるだろうというケチな考えもあったのです。実際は点灯状態で検査されるとチップ不点灯はすぐバレてしまうんですけどもね。

Disassemble1

LEDチップはプリントパターンシートに半田付けされ粘着でバルブのアルミヒートシンクに巻かれているんですね。いいアイデアです。中心部になにやら基盤が押し込んであります。抜いてみましょう。

Disassemble2

なにやらたいそうなものが出てきましたよ。基盤をよく見てみますと抵抗内蔵型と広告にうたってあるのにそれらしい抵抗なんてありません。基盤入力段にチップ抵抗のように4つ並んでいるのはSS26という60V2Aのショットキーダイオードです。なぜにLEDバルブにショットキー?と不思議に思いましたが後段にあるインダクタで分かりました。これはDC-DCコンバーター基盤で入力のDC12VをダウンコンバートしてLEDに電源を供給。降圧して基盤電流がいっぱい流れることによりハイフラも予防してしまおうという作戦ですね。ただ消費電流に対して放熱があまりにも貧弱なためアチチになってしまう。放熱阻害にはおしゃれなクロームメッキのガラスカバーも一役買っていることでしょう。

アイデアもいいしコストも掛かっています。こりゃ400円の価値はありそうですが暗くて熱いのはいかんともしがたい。今回は前の車で使っていたお下がりLEDである#2と#4をメタルクラッド抵抗と共に移植することにしましょうかね。車両火災は起こしたくはないですからね。

Hazard_lumpいまは内蔵抵抗用冷却ファンまで付いたウインカー用LEDバルブがありますね。ただそこまでしてLED化していいことあるのかなとは思いますよ。抵抗で電気を熱にしてしまうのでは省電力からも逆行する。やはり全LED化済自動車ってのが自己満足を極めるキーワードになるのでしょうね。

この車ももう乗り始めて2年を経過しました。この場に及んでまだこんなところをいじくっているなんざ好き者だということは認めますです、はい。

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コメント

ご無沙汰してます。
久しぶりにブログ覗いて見ました。
車の総LED化。非常に興味深く拝見しました。
実は、私のツーリングは新車購入時に若干の追加を嫁さんにお願いし、室内を含んで総LED化を致しました。
が、なぜかウインカーだけが通常のバルブになってる。なぜなんだろうとは思っておりましたが、理由があるんですね。やっと理解しました。
自宅もLEDを使ってますが、万能ではないんですね。

九州人さん、おはようございます。九州も涼しくなっておりますか。

カロツーも快調なご様子。奥様は総LED化の立役者だとのこと。すはらしいですね。我が家の奥方はもっぱら助手席に乗るだけです。

最近の車はオリジナルでもLED化が進んでいますよね。でも電気自動車の日産リーフでもリアウィンカーとナンバー灯は一見して白熱球でした。そこには合理的な理由があるものと推測します。なんでもLEDじゃなければダメって訳でもないんですよね。ただやっぱりやり始めたら全部を目指したい欲が出てくるのが人間の性ってものですかね。

某BB氏はプリウスのウインカーに強制冷却ファンが付いたバルブに交換したら、ウインカーの点滅のたびにファンの音がうるさいと言っていました。これを聞いてファン付きは私の構想からは消えました。

この暗くて熱いLEDバルブは捨てるには惜しい内容を持っています。4個セットのためまだ3個が残っています。構造が知れたのでちょっといじくって改造してみようと思っています。

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