« XV異音対策 総集編 (実施)その2 | トップページ | TS-T736Ⅱ レビュー »

2022年11月12日 (土)

丹沢のバリエーションルート(書策新道/ホソノ尾根)

Deers
丹沢の鹿も元気です
  
猟期前なのでのんびりしています

神奈川県の屋根、丹沢の非正規登山道を歩いてみました。人が滅多に入らないバリエーションルートなので鹿も興味深そうにこちらを見ています。猟期が始まるとどんどん山奥へと入っていくのでしょうね。

Gps_log_20221112200601

今回は戸沢出会に車を置いて廃道となっている書策(かいさく)新道で表尾根へ抜け、これまた非正規道のホソノ尾根を下って書策新道へ合流し戸沢に戻るというもの。正規登山道は上のGPSログの書策小屋跡(今は撤去されて更地)から木ノ又小屋までの表尾根のみというかなり怪しげなルート。まぁ普通の人は行かないところではありますが鹿さんもいっぱいいるし紅葉も素敵でしたよ。

Tozawap1Tozawap2

戸沢出会に車を止めて踏み出します。ここに至るまでには未舗装林道のガタガタ道を5Km近く走ってこなければならず、往復10Kmラフロードは硬派向けって感じ。振り向けば水無川沿いの紅葉がなかなかきれいに色付いていました。歩くのが面倒なときにはここで椅子でも出してぼぉ~っとするのもいいかもです。

Torituki1

天神尾根登山道を進み、200mほど歩いたら右に折れて源次郎沢をまたぎ、そこにある妙な階段を上がります。以前は階段から沢水が滝のように流れていましたが、今はうまい具合に水みちが出来ているようです。

Torituki2

書策新道は廃道となってから道標も撤去されて取付きがとても分かりにくくなっています。初めての人にはけっこうハードルが高い。まぁこんなところを初めての人が案内人無しでは来ないでしょうね。ここから源次郎尾根へまずは乗り、その後巻きながら旧登山道の踏み跡をたどっていきます。

Houraku_20221112203601

以前に来た時より登山道の崩落は進み危険度が増していました。とうの昔に25000分の1地形図から登山道表記が無くなっている廃道ですのでさもありなんです。慣れた人でも危険なことには変わりはありません。

Kouyou1

ここのいいところは紅葉がきれいなこと。丹沢山塊の南に面しているので日射が多いために赤く色付く面積が多いです。これを眺めるためだけでも来たいところ。

SonancTag_20221112205101

崩落個所をかわしながら進むとセドノ沢にぶつかります。ここは有名な遭難ポイント。過去不用意に直進してしまい滝から転落した登山者の方もいたそうです。ルートを取って左に曲がり右岸側を進むとありがたい黄色の短冊があります。これは今年の9月バージョンですね。有志の方が定期的に張り替えてくれているようで、無管理登山道なのに頭が下がるところです。

Hakuryunotaki

白竜ノ滝です。このあたりで立ち止まっていると夏場はあっという間にヤマビルにたかられてしまいますが、もうこの季節なら安心していられます。小さな滝ですが秘境感がありますね。
この先セドノ沢の左岸側へ渡るとさらに踏み跡が不明瞭になります。私も途中ロストして外れてしまいGPSを見ながらなんとかオンルートに戻りました。自分としては10回以上は優に歩いている書策新道ですが今回初めて迷いました。年々不明瞭度と危険度が増していると言えそうです。

Kaisakugoya

表尾根にある書策小屋跡地直下のススキの藪に難儀しながら飛び出すと書策新道終点です。小屋は2010年の丹沢クリーン作戦の際に解体されヘリで降ろされました。小屋主の渋谷書策さん亡き後、長くその廃屋を残していましたが今ではそんな面影もありません。相模湾から真鶴半島がきれいに見えていました。

Omoteone_20221112211801

表尾根から見る大倉尾根の紅葉はたいしたことはありません。やはり書策新道は紅葉だけでも価値がありそうです。

Hosono1

ここから木ノ又小屋までは正規登山道を行きますがすぐにバリエーションルートに戻ります。ホソノ尾根へ入るには小屋の前を入っていく方が近いのですが、なんとなく気まずいので回り込んだりしています。

Hosono2

このホソノ尾根も手ごわい。不明瞭さはなかなかのものです。ともかく尾根を外れないように下っていかねばなりませんが、ところどころの痩せ尾根がまたデンジャラス。さらには尾根の頂部をたどっていくと目の前が崖になって隣の尾根へトラバースしなければならなかったりとかなり難易度の高い尾根下りとなります。目的の尾根から外れていないかGPSを頻繁に確認しながら歩きます。ここでもところどころの紅葉はすばらしい。

Kouyou2

道迷いをせずに書策新道に合流し、来た道をたどって戸沢へ戻ります。
なかなかスリルのある山行でした。慣れていなければ絶対に寄り付きたくないルートですが、この時期の紅葉は大いに価値が有ります。良い目の保養ができました。
丹沢もこれから木々の葉が落ちて冬ごもりに入ります。そんな時期にまた四季を感じに訪れてみたいと思っています。

« XV異音対策 総集編 (実施)その2 | トップページ | TS-T736Ⅱ レビュー »

登山」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« XV異音対策 総集編 (実施)その2 | トップページ | TS-T736Ⅱ レビュー »