セルフデントリペアをする
気を付けてはいても食らうときには食らうドアパンチ。この車も納車されて1年くらいで気が付くと運転席ドアのプレスライン上にいただいておりました。塗装の痛みは無いようで凹みもそう深くは無いけれど修理店へ持ち込めばまぁ2万円コース。2~3か所に増えたら修理に持っていくかと考えていましたが、その後2年近く経っても増えてこない。今はデントリペアツールが各種安価に売られているようなので一丁自前でやってみるかと道具を手に入れてみました。
私なんぞにプロが使うような立派な道具は必要ない。品質とデリバリー日数にこだわらないものは安価な中国通販から手に入れます。タイトル画像にあるタブをホットグルーで貼り付けて凹み箇所を手で引っ張り出すツールを800円程度で手に入れた。こいつを使って画像のようにタブを貼り付けて引っ張ってみます。
最初は凹み幅が小さいので上の画像のように一番小さなサイズから試してみるとこれがまるでダメ。簡単にタブが外れてしまった。色々なサイズのタブが付属しているのであれこれ取り換えたりグルーの量を加減したりして試すと、直径15mmの円型タブがしっくりくることが分かった。角度のあるプレスラインの箇所だからといって小さなタブでなければいけない訳では無かったようです。タブに乗せるグルーは山盛りにする必要がありました。少ないと簡単に外れてしまいます。グルーの温度もグルーガンから垂れてくるくらいの高温がいいみたい。
接着後にT型のレンチでもって引っ張ります。この工程で使うツールも洒落たものが各種売っていますが、どのみち引っ張ってタブを外すのだからとシンプルなもので十分。1発だけでは無理ですが何度か同じ作業を繰り返しているとだんだん凹みが浅くなってきているのがわかりました。この手の方法はプレスラインの凹みでは難しいかなと思っていたのですが意外にいける。15mmのタブで3回引っ張ったらかなり修復できて、一見して元の場所も分からない程度まで戻りました。
DIYのデントリペアでプロの完璧さは求めてはいけないようです。凹んだものを外側から引っ張り出すのでインパクト時の小さな打痕のようなものはやはり残ります。自分はその位置を知っているので判別できるが他人様が見たら一見ではわからない程度というのが完成レベルの落としどころのように思いますね。物性的に弾性変形の分は戻るけど塑性変形した部分は引っ張った程度では戻らないということで納得。この辺がシロウト仕事の限界だけど費用対効果で考えれば十分な結果だと思う。
試行錯誤しながらやっていると次第にコツが掴めてきます。以下気が付いたこと。
1,ドアパンチ修復で使用するタブはオーバーサイズのものを使うこと
2,グルーは自然に垂れるくらいまで余熱を掛け高温にする
3,グルーはタブに乗り切るように山盛りにする
4,タブ接着後は5分ほど放置する
この程度を気を付けるくらいでプレスラインの凹みがそこそこ戻るのですからデントリペアはなかなか有効です。引っ張り過ぎたら叩き戻すように以下の道具も用意していたのですが出番はありませんでした。
いやぁやってみるものですね。もちろん全ての凹みに対して有効という訳ではないでしょうが、プレスラインのような硬い箇所の修復が裏からの叩き出しでなくてもここまで出来たのは少々意外でした。コツも掴めたので小さな凹みは自前で手当できそうです。スバルはトヨタなどに比べて板金が薄いそうですから逆に修理しやすいのかもしれません。
掛かった費用は使わないで済んだものを含めてデントリペアツール全部で1500円程度、コードレスのグルーガンが2800円ってところ。何度も使えるので無駄にはならないでしょう。グルーガンは他の工作にも良さげですね。戸建て住宅のカーポートやガレージで作業をするのなら100V電源が使えるため高価なコードレスグルーガンは不要。ダイソーでは200円で売っていますよね。
とはいえドアパンチ対策は自衛がいちばん。お出掛け先の駐車場を利用の際にはあまりお隣が来なさそうなロットを選ぶのがいいかもですね。
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