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2023年4月21日 (金)

電動ドリル/ドライバーを修理・・・したかった

Sideview1

まだまだ使える道具

なんとかしたかったのですよ

10年以上前にホームセンターのバーゲンセールで購入したもの。当時2980円だったと記憶しているが当時の物価水準でも破格値だった。長年日曜大工や工作で重宝に使ってきたもののこのようなコードレスツールはやはり電池がネックになる。だいぶ電池がヘタってきたので修理を模索します。スペックはこんな感じ。

Spec1

プロご用達のマキタやパナソニックの製品にに比べればもちろん劣るけど、この程度の能力で日曜大工ユースではけっこう使い物になっていたのです。

Bp

バッテリーパックを分解します。分解には先日手に入れた770円の電動ドライバーを使います。

Batteris

中身は単二型ニッカド電池の8連装でした。こいつを交換さえすれば修理は楽勝です。ただし調べてみると問題が。そのコストがけっこう掛かることが分かった。
日本アマゾンで入手すると同型のニッカド電池は1個300円、8個で2400円。今どきはニッカドの時代じゃないでしょとニッケル水素電池を奢ってやると1個500円の4000円となる。となると困ったときの中華通販だが過去に不良電池の航空機内での発火事故が頻発してから電池の送料が無茶苦茶高くなっている。しかも専用便か船便になるのか納期が1ヶ月半以上になり輸入のメリット無し。諸般を考慮すると悔しいけど本体そっくり買い直す方がお得だという結論に至りました。

さくっと修理は諦めて激安電動ツールの中身はどうなっているのか分解して眺めてみます。

Disassemble1_20230421143201

中身はシンプルなものです。トリガーの部分の黒い箱に秘密が有りそうです。

555

箱の中には電飾チカチカで毎度おなじみのタイマーICであるNE555が入っていました。高速でスイッチングするタイマーと別途MOSFETでPWM制御を行いDCモーターをドライブする仕組みのようです。たぶん世界一有名なICである555ですがこんな使い方もあるのですな。ただし回転数可変式DCモーターの制御回路構成としては古く、今ならワンチップで済ますことができるでしょう。
スペックラベルには無段変速の文字がありますがこれが嘘八百。スライドスイッチは接点構成から4段階で1段はニュートラルなので3速切り替えですね。トリガー部にポテンショメーターでもおごってやれば無段変速も可能ですがこの価格の商品ではそうもいかないでしょう。しかしウソはいけません。

Gear

ギアボックスはなかなか凝った作りです。遊星ギアの背面にはボールベアリングを使ったトルクリミッターがあります。グリスが溶けて消滅しもう限界ってところ。機械的にもお役御免の時期だったかも。このトルククラッチ制御方式はパナソニックの特許みたいですね。

分解してみて深追いしなくて正解だったかなと納得しました。グリスなどをきれいにしてからゴミとリサイクルに回します。今まで私の酷使に耐えてくれて感謝。さて次を探さなくちゃ・・・

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