4月の富士登山 2023
コロナ禍明け初めてのGWがスタートしました。行楽地はどこも好調なご様子。静岡県側の富士山も取付道路が冬季通行止め明けをして五合目まで行けるようになりました。4月の富士山は過去4回登って山頂に届いたのは2回というイーブンな状況。勝ち越しを狙って出掛けてみます。
4月28日に前乗りします。富士山ハイウェイは気持ちの良い道路ですね。水ヶ塚の駐車場から富士山を観察してみます。拡大してみると登山道や山小屋がよく見えていますよ。
4月としては雪の残り具合は例年に比べると少ないようです。ただ富士山は雪のように見えて氷のところも多く油断はできません。私がこの時期に山頂まで届く場合は八合目まではアイゼンを履かないで済むくらいの勢いが必要。イメージを膨らませます。
夕方に富士宮口五合目まで行きます。登山道入り口は毎度のことながらしっかりしたバリケードができていますね。夕暮れの雲海もきれいでした。
明け方に備えて車中泊ですが夜中に起きてふと見た夜景もきれいでしたよ。夜になって雲が引けていたようです。
私のスマホカメラは暗所ではピクセルビニングとかいう手法で4画素をひとまとめにして集光し、さらに低照度下では5枚連続撮影を行って自動合成すると言う手の込んだことができる。またOIS光学手振れ補正は鬼のように効くので明らかに人間の目より明るい撮影が手持ちでできてしまうんです。
これは南東を撮ったものですがみずがめ座のお星さまが映っていますね。我が家にあるデジイチNikon D300だったらしっかりした三脚に固定してISO感度は増感し絞り開放でシャッターはバルブ撮影、何枚か失敗を重ねてシャッター開放時間を調整しないといけないところ。今はスマホでちゃちゃっと撮れてしまうのですからありがたいですなぁ。テクノロジー万歳って感じです。
さて明朝5時に踏み出します。朝が寒くてもぞもぞしていたら出遅れました。そのおかげで影富士が見えましたよ。少し得をした気分です。六合目小屋から登山道へ入ります。
宝永山から朝日が昇ります。
ペース的には出来れば七合目あたりで日の出は拝みたかったところですがね。このスマホカメラはダイナミックレンジも恐ろしく広くて太陽を正面に入れてもハレーションで画面が破綻することもなく諧調表現がしっかりとできています。3年前のスマホでこんななので今どきのコンデジやデジイチはもっとすごいのでしょうね。1型センサーを積んだSONY RX100M4でも過去こうはいかなかった。
前日に水ヶ塚で見た通り登山道の雪だまりが多いです。雪が柔らかければヒールキックで蹴り込んでいけますが朝の冷え込みで硬くてそうもいかない。まだ開通2日目で踏み跡も深くなく新七合目でアイゼン装着としました。
八合目小屋に着きました。早いうちからアイゼンを付けるとけっこうかったるいです。ここで標高3250mになり日本で二番目に高い南アルプス北岳の標高3193mを超えています。
八合から見上げると上は猛烈な風が吹いてガスって視界不良なのが分かります。低気圧が接近してくる関係で天気は下り坂の予報でもあった。ここでこの様子だと九合五勺の風の通り道では猛烈な状況になっていると経験的に予想。そういう状況下で登山しても楽しくないし命も惜しい。ここは大人しく戻ることにします。まぁ夏山シーズンの走りとしては上等でしょう。
登頂ができなかったので楽しんで帰ります。新七合目小屋の下からの雪渓で尻セード。今回は持参のビニールプチプチシートを敷いて滑ります。以前に生で滑って登山パンツに穴をあけてしまったことがあるので摩擦対策はしっかりと。
気持ちよく滑っているとバランスを崩して滑落状態になり最後はピッケルで滑落停止するはめになりましたが面白かったです。ただ誰かに見られていたらちと恥ずかしかったかな。
山頂へは届かなかったけどいい山歩き(山滑り)になりました。今回珍しいお二方と出会いがありました。おひと方はザックに小さなこいのぼりを付けて登っていた方。このこいのぼりは富士山の静岡側登山道の有名人「やまちゃん」のトレードマークでした。もうご高齢となり富士山は登っておられないと聞きましたが志を継ぐ方がいらっしゃったとは意外でした。
もうひと方は私のヘルメットの「鴨のきもち」レタリングを見て声を掛けて下さった方。カラスさんと言われていましたが、ブログでコメントをいただいた方かと思い、当ブログの5000を超えるコメントをサーチしてみましたがカラスというハンドルネームの方はいらっしゃいませんでした。でもこんな場末のブログをご存じの方が富士山にいらっしゃったとは嬉しい出来事でした。
4月の富士登山は2勝3敗の負け越しになりましたが、そもそも星勘定でうんぬんっていう所からして不謹慎ですよね。今年も安全に山登りができればと思います。
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