ノネコ
ノネコと聞いてピンとくる人は少ないでしょう。もちろん広義の意味での家禽の猫であることは違いないのですが野良猫は街の飼い猫が飼い主の元を離れフリーランスとなったもの、ノネコは飼い猫が野山で野生化してしまった場合を指します。元は同じ家猫なのに野良猫は動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)にて所管され、ノネコは鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)の定めに従います。またノネコは同法により狩猟獣に分類され必要に応じて駆除の対象となります。けっこう大きな差があるんですよね。同じ意味でノイヌという分類もあります。
上の画像は近所のお山をトレランにて走った際に登山道脇で出会ったノネコです。なんでこんな山奥に猫がいたのかはわかりませんが、たまには登山者から餌を貰っているのかもしれません。通常ノネコは野生化しているので人に媚びることは無く、頭でも撫でる素振りを見せようものなら飛んで逃げて行ってしまいます。
この猫は遺伝子的に異常があるようで下半身の毛並みがおかしい。多くの場合このような個体は長生きできないケースが多いが、もしここが可猟区域で時期的に猟期であった場合、この先異常のある種を山の中で繁殖さないためにも心を鬼にして駆除しなければならないケースもあるかと思います。
このような家禽が野生化し自然界の生態系バランスを崩すような恐れがある時、対する人がどう立ち回るかはとても難しい問題です。対象が愛玩動物である猫であればなおさらのこと。かわいそうと思うだけでは解決できないことなのかもしれません。
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