XV スタビライザーブッシュ交換
5万Km近く走ってきて最近前側の足回りから出ているゴトゴト音が顕著になってきた。ストラット式サスペンションの駆動部や操舵部などはどの車も似たようなものなのでアマチュアの私でもだいたい想像が付いたりします。ドライブシャフトやタイロッドなどの可動部は5万Km程度でガタが来るものでもないでしょうしゴムブーツが切れている様子もない。そのためボールジョイント部からグリスが漏れ出ている形跡もない。スタビライザーのリンク部は音源として有力候補だが手でゆすったりした限りではガタも無くしっかりしているようだ。サスペンションストラットのアッパーマウントもトルクレンチで当たったが適正(20Nm)に締まっていた。
どうもスタビライザーのロッドをフレームに固定しているゴムブッシュが怪しい。スタビリンクはパーツ代だけでも左右で1万円弱ほどになるがブッシュはブラケットにボルト/ナットを含めても全部で2千円でお釣りがくる。ローコストで簡単な作業から攻めてみるのが王道です。
カースロープを使って200mmほどフロント側を持ち上げます。このスチール製のスロープは前のフィットの時に手に入れたものですがこの高さまで上がるものはそうそう無く重宝しています。広い空き地をお借りしてスロープがズレないようにスチールペグを打ち込んでから開始。元々車高が高いSUVなので200mmも上げるとエンジン下に潜り込むのがだいぶ楽になりますが最近でも北海道で車両の整備中に車に挟まれて・・・なんて事故もありましたので慎重に。後輪に車止めをしたのちにエンジンアンダーカバーを外して覗いてみます。
スタビブッシュからグリスが溶け出ています。新品のブッシュを見ると摺動部にグリスが塗ってありましたのでそれが溶け出したのでしょう。別にグリスは封入されている構造ではないようですので漏れてもいいのですが、クランプしてあっても見るからにブッシュとスタビライザーロッドとの間に遊びがありそうです。
時間も有ったので原因を当たってみます。スタビライザーロッドはサスペンションの上下動や操舵に追従して回転したり左右に動いたりする。水平方向へ際限なく動くことがないように適度な掴み圧でゴムブッシュがロッドを押さえ、振れ止めの金属リングがロッド左右のブッシュ内側面に接するように固定されていている構造になっているようだ。ゴムが劣化してロッドの掴みが甘くなってくると特に片輪だけサスペンションが大きく収縮を繰り返したような状況下でロッドが左右に振れてリングがゴムに当たってゴトゴトという鈍い音が出るというのが原因と推測した。
ブッシュを取り外して新旧並べてみました。ロッドを掴む開口部のサイズが目視で分かるほど差が有ります。こりゃガタも出ますわな。このパーツは消耗品なのでしょう。ちゃちゃっと取り替えます。
クランプやボルト/ナットも新品に替えてすっきり。早速試運転するとフロントの音はかなり消えましたが今度はリアの音が目立ってきた。リアサスのスタビライザーにも同様のパーツが使われているのですが部位的に窮屈なところに有って作業はかなり面倒に見える。今回はあらかたガタゴト音が減ったので良しとします。残りはそのうち考えますかな。
PS. 後日スタビライザーリンクも交換することになりました。この記事 をご覧ください。
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