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2023年7月 1日 (土)

タイヤ空気圧と環境温度の関係

Tpms1
タイヤ空気圧を検討
  
色々と分かってきました

TPMS(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)というものがある。空気圧をモニターする装置ですな。日本ではレクサスみたいな高級車には標準で付いている車もあるようだが大衆車ではあまりなじみがない。中国あたりでは法令で義務化されているようで安価な製品が数多く出回っている。製品は各タイヤのエアバルブ部に取り付けたセンサーからの圧力と周囲温度の信号を電波で飛ばし、モニター装置で受信して表示するというもの。電波ものだと日本的には技術適合基準が気になるところだが、中には技適をちゃんと通している製品もある一方で無いものがほとんど。どれを選ぶかはユーザーの判断ですな。

最近陽気が良くなってきてタイヤ内の空気が膨張傾向になり乗り心地が堅くなってきた。思い切って規定圧(前2.3 後2.2 Kg/cm2)に落としてみたら路面の変化を上手に吸収してくれて乗り心地が猛烈によろしい。一般には抜けることを考えて空気圧は10%程度多めに入れることが多いのではないでしょうか。ただし環境によっては空気が膨張収縮を繰り返すことになりどこに基準を置くべきかけっこう悩ましい問題がある。そこで使用環境によってどのくらいの変化が出るものなのか調べてみることにしました。

Wheel1

空気圧を調べるにも正確な測定器がまずは必要になる。我が家のTPMSは都合3個目になるがなかなか正確のように見える。本来なら正しく校正された空気圧計と比べないといけないが、手持ち最高精度と思われる空気圧ゲージと比べて+-0.1Kg/cm2以内なので十分あてにできるかなと思っている。これを使って各種検証を実施してみた。

まず外気温20度、ひと晩置いてタイヤの冷間状態である早朝にタイヤ規定圧(前2.3 後2.2Kg/cm2)にセットをしてその後の周囲温度変化や走行した際の圧力変動傾向を確認します。何度か繰り返し試して以下の傾向があることが分かりました。

周囲温度が5度上がるごとに0.1程圧力値が上がる・・・(a)

一般道を30分以上走ると0.1程圧力値が上がる・・・・(b)

私の場合上記の条件の合計が空気圧の変化量になりました。再現性はあります。気体の温度変化による体積膨張はシャルルの法則で計算できますがタイヤ内での圧力変化はまた別もの。変化量は上記の(a)+(b)になります。たとえば周囲温度が10度上がると0.2上がる。また一般道を30分以上走ってタイヤが温まっても周囲温度が変わらなければ0.1以上上がることはありませんでした。上記は225/55-18というけっこう太いタイヤでのでの傾向ですのでタイヤサイズでの偏差はあると思いますし窒素ガスを入れてあればまた違った数字が出ることは勿論です。ただし空気を充填してあるならば目安的にはこんな傾向があるのだということは言えるかもです。

以上の結果からどうやら朝の走行前に規定圧になっていれば一日幸せに暮らせそうであることがわかりました。空気圧が10%違うと乗り心地がだいぶ変わります。低くするとタイヤの転がり抵抗が増えるのか燃費は少し落ちますね。私もスタッドレスを含めていままでは多めの空気を入れてきましたがこんなもんでいいかなと思うようになりました。

たかが空気圧、されど空気圧。神経質になる必要はありませんが空気圧を調整する際に少しだけ意識するといいことがありそうです。

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