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2024年5月 7日 (火)

USBケーブルを選別 (Cable Checker2)

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見た目じゃ分かりませんが

これならば分かります

黙っていても増えてくるUSBケーブル。いまやスマホやタブレットのみならずUSB端子にて充電する機器のオンパレード。そんな機器を買うと充電器は付いていなくともUSBケーブルは必ず付属で付いてくるし100均でもお手頃な長さのおしゃれなUSBケーブルがあれこれ安価に手に入る。ひところはmicro-Bがほとんどでしたが今はUSB-Cが主流となりましたね。そんなUSB-Cプラグを持つケーブルで現状使っていないものだけでも以下の画像のようにひと山となってしまっている。それとは別に捨てきれないmicro-Bのケーブルも実はもうひと山あったりします。でも取捨選択するにも良いのか悪いのか見た目じゃわからないのが面倒なところ。またUSBは規格が乱立していてどれがどの規格に対応しているのかを識別する必要があるところへもってきてケーブル自体の性能差もある。とにもかくにもUSBケーブルをチェックして素性を明らかにしないことには始まらないのですな。

Cables

USBケーブルのチェックをするツールは各種流通していて流れている電圧電流を計る用途の物と各端子の結線状態を調べるものがある。前者は持っていたが後者は未取得だった。これら無くしてはUSBケーブルの優劣や素性は判断がしきれない。やはり道具なんですな。

以前から気になっていたUSBケーブル検査ツールとして2019年から売られているUSBケーブルチェッカー2という商品がある。同人販売品として好き者に向け販売していた初代をベンチャー企業が吸い上げてグレードアップしたものを2型として販売を始めたもの。先日気になって調べたらリリースしてから5年を経過してまだ売っていた。詳細スペックはまさに私が求めているそのもの。基盤を透明アクリル板でサンドイッチにしただけの無骨なデザインも上等だ。3型が出る様子も無さそうなので手に入れてみた。

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これすっげぇいいです。まず基板上のチップLEDでLEDケーブルの結線状況が分かる。USB2.0なのか3.0なのかまたデータ端子の結線があるのか充電専用なのか一目瞭然。でもここまでは他の1000円くらいのケーブルチェッカーでも分かる。こやつはOLEDの表示器でGND+VBUSの抵抗値を表示してくれたり、プルアップしている内蔵抵抗規格を調べてくれたり、e-markerというホスト電源器に出力指示を与えるROMを持っているかなど詳細情報を教えてくれる。これはすばらしい。このOLED表示機能だけで本商品の価値の8割を占めていると思う。欲を言えばe-markerのROM設定内容が読めれば満点なのだけれどそこは我慢。

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色々つないで早速チェック。100均のケーブルは見た目は良さそうでもGND+VBUS抵抗値が高く芯材が低品質なのが良く分かる。USBの延長ケーブルなど売られているが延長すると1100mΩの測定限界を超えてHigh表示になる。充電式小型家電のおまけに付いてくるUSBケーブルは当然ながらデータBUSは未結線。またお値段そこそこのUSB-CケーブルでもUSB規格から外れたConfig用CC結線のない奇妙なケーブルもある。同じ結線仕様でもその優劣が数値で分かるところがいいですね。ともかくケーブルは見た目じゃ語れないなというのが実感。

Usb-cable1市場を調べた限りこの商品と同等のコンシューマー向け商品は見当たらない。けっこうレアでコアな存在なんだと思う。誰もが必要であるわけでもないが需要は確実にあるということで5年も形を変えずに残っているのでしょうね。

こやつのおかげで品質に劣るケーブルを処分することができそうです。これからはUSBケーブルを手に入れたらまずはこのチェッカーでチェックするのがルーチンになることでしょう。日本企画のユニーク商品なだけにマスプロ製品とは違って品薄になるケースも多いようだ。(現在日本Amazonでは欠品中)こんな隙間プロダクトにも名品と言えるようなものはあるのですな。

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