久々に丹沢山
丹沢の夏山はヤマビルとの闘いの場でもある。少々湿ったような登山道を歩いたり小川の近辺で休憩したりしているとてきめんにやられる。ちっとぐらい献血するのは気にならないがヒルは一度血を吸うと1年生きて100匹に増えると言う。後の方々の脅威にならないためにも食われないようにしないといけないんですな。4月5月はやつらが活動を活発化させる時期。温暖化の影響でやつらの活動ピークも前倒しになってきている。ということで今ぐらいが時期的に限度かなと丹沢山塊のネームマウンテン丹沢山に登ってきました。
朝の湘南海岸からは富士山がきれいに見えていました。こりゃ山頂でも期待できそうです。ちょっと出遅れて塩水橋に着いたのが午前6時半、わずかに残った駐車スペースに車を寄せて踏出します。
塩水林道を歩き途中ワサビ沢出会でバイパス道に折れてずるくショートカット。
ここには塩水川上流域を渡る木橋があったのですが2019年の台風19号で流出してしまいそのままの状況。でも2万5千分の1の地形図でも登山道表記が残っているので廃道にはなっていないようですね。杉林の急こう配を抜けると堂平無人気象観測所の前に出てきます。
ここで一服なのですが気象観測所の階段に座って休憩していてヒルにどっちゃりとたかられた経験からここでのお休みは道路の真ん中ですることにしている。山小屋関係者くらいしか車が上がってこない林道ですので日当たりの良いアスファルト道の真ん中がヒルに対しては安全地帯なんですな。
堂平は平といってもたいらじゃないけど植生は杉からブナへと変わり歩いていても気持ちが良い。がつがつ進むと天王寺尾根に合流します。痩せ尾根の鎖場を抜け三峰尾根へ合流すれば5分で山頂です。
なんだか砕石がひかれていて山頂の様子がだいぶ変わっていました。木道も作ってあり雨が降るとぬかるむ山頂もだいぶきれいになりましたね。行政はしっかり仕事をしてくれているようです。
さて富士山はどうかなと見に行くとベストショットのアングルの先に老齢の登山者が腰を降ろしてここは特等席とばかりに富士山を眺めておられました。撮り鉄の方々だとじじぃじゃまだどけと怒鳴られそうな雰囲気ですが登山者は皆さん紳士淑女。この日は土曜日だったので何人も集まっていた記念写真を撮ろうとする方々はお爺さんをアングルに入れないで丹沢山の石と富士山をどうやって撮るか苦心されていましたよ。
私もいずれはあのお爺さんのような歳になる訳だが、まぁ歳はとっても周辺の空気が読めるように努力してKYにならないように心掛けなければいけないなとは思います。
その富士山も山梨県側は入山料2000円、保全協力金1000円の3000円を払わないと今年は登れないようです。しかも入山自体が予約制だとのこと。一方静岡県側は以前と変わらず1000円の協力金だけのようで大きく差が付きましたね。これによってシーズン中における富士登山道の人気分布がどう変わるのかが興味深いです。もともと7月8月は私にとって富士山は基本オフシーズンですのであまり影響はないのですがね。
山頂で軽くお昼ご飯を食べて天王寺尾根を降り本谷林道を経由して踏出に戻ります。標高差1100m、12.6Kmのお手軽な山登りでした。
汗を流すために帰りは神奈川県で唯一の村である清川村の村営お風呂屋さんである別所の湯へ寄ります。ここは村が温泉目当てにボーリングするも結局水井戸しか掘れず、さらに温泉成分も出なかったため「温泉」を名乗ることができないという悲しい施設です。
びっくらこいたのがこのご時世に値下げをしていて今まで700円だったのが500円になっていたという事実。神奈川県の公衆浴場料金(530円)より安い。1時間半の制限はあるがサウナ付き露天風呂付きシャンプー・ソープ付きの施設としては格安だ。色々なご事情もあるのでしょうが安いのは無条件に歓迎します。
この別所の湯はタトゥーの入った方でも無条件で入れる温浴施設として今ではその筋の方々に有名な施設らしい。確かに以前は有った入れ墨お断りの表記が無くなっている。利用者の入れ墨率は高くてここのところ行くたびに立派な彫り物をお持ちの方々とお会いする。まぁほんとのその筋の方々は堅気衆には手を出さないものなのであまり過度に気にすることもないが、サウナ室にもんもん背負った方々が沢山入っておられると後からはちょっと入りにくいかな。入れ墨開放も価格値下げと合わせて利用率低迷対策の一環なのでしょうが清川村のこの施策が今後どう評価されていくのか興味のあるところです。
風呂に入って筋肉をほぐしお家に帰ります。帰路の湘南海岸では江ノ電鎌倉高校駅前の踏切人気は相変わらず。道路も渋滞していたので眺める余裕がありました。小さな踏切にわんさかと人が押し寄せて皆記念写真を撮っています。中にはセーラー服のコスプレJKまでいる。スラムダンクのアニメで一躍有名になりましたがここに集まるほとんどはインバウンドの方々だとか。こんななんでもない踏切がねぇ・・・などと思うのは年中通り掛かっている人のセリフです。
足もまだなまっていないことが分かった。さて今年の夏はどのお山に登れるかな。涼しいお山に登りたいであります。
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