研究所の一般公開
神奈川県横須賀市にある国交省国土技術政策総合研究所と国立研究開発法人 海上港湾航空技術研究所、さらには港湾空港技術研究所の一般公開にいってきました。どれも小難しい名前の付いた国の出先機関です。やっていることには派手さはなく基礎研究的なものが多くてけっこう地味。でもこんな基礎研究がなければ応用も効かないわけで大切な分野ということだけはわかります。
たとえば屋外にスプリンクラーで塩水をひたすら掛けているコーナーがある。これはコンクリートに刺した鉄筋棒がいかに海水にさらされて腐食をするか、また鉄筋にコーティングをすればどのように防錆できるかを検証する実験場だった。これを年単位で行って経過を見るのだそうな。気の長い実験ですが早送りして済ますわけにもいかないでしょうし物性を確認する上で大切なことなのでしょうね。
唯一シロウトでも面白かったのが津波の実験。延長100m超の大型ピットが組まれていて人工的に波高2.5mの津波を作り堤防に見立てたコンクリート壁に当てるというもの。なかなかの迫力でしたよ。ショート動画を撮ってみました。
歓声が上がっていますが近くにいた人はびしょ濡れですな。様子から津波のインパクトがいかに強力なのかが分かります。同じ波高2.5mでも風波と津波ではまるでその威力が違うのだそうだ。東日本大震災では最大で高さ40mの津波が襲ったと言われている。2.5mでもこれだけの威力があるのに40mだなんて想像もできませんな。地震が起きたら海には絶対に近づかないってのは鉄則ですよね。
国の研究所ということで皆さん大変高難度なお仕事をされているようです。一般公開でも一般人にそれを理解してもらうのはなかなか難しいことでしょうね。私もすげぇなで終わってしまいました。でも地味ではありますが求められる仕事でもあります。礎(いしずえ)として積み重ねていただきたいものです。
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