雨飾山登山 百名山52座目
ここのところメジャーなお山はお休みしている現状があった。百名山も2019年に登った那須岳からもう5年も立っている。まぁ百名山なんて深田久弥が勝手に決めた百のお山に過ぎないのさとハスに構えてみても、やっぱり少しは気になるものです。知らないお山にも登ってみたいもの。地図とにらめっこすると長野・新潟県境に雨飾山という2000mクラスのお山があり踏み出しから日帰りで登れるらしく山頂からの眺望がすばらしいらしい。あっち方面はスキーばかりだったのでお山もいいじゃないかと計画してみました。ほんとは北アルプスに行きたかったのだけどここのところ天候不安定なところにもってきてほぼ連日北アルプス界隈での遭難報道もあって気が向かなくなったってところもあります。さらにマイテントの撥水機能がそがれてきて雨に降られると畳んだテントがずっしりと重くなる。昨年の黒部でも雨の翌日がけっこう重くて辛かった。雨が降ると分かっているところにはテン泊ではあまり行きたくない根性なしのわたしです。
日本百名山の本の中で記されているが深田久弥は3度この雨飾山へ挑み戦前戦後何年も掛けて山頂へとたどり着いたのだという。今では小谷村が管理する整備された登山道があり日帰りで登れるお山になった。まったくもってありがたいことです。
前日に雨飾高原キャンプ場の駐車場へ移動し早朝から踏み出します。出発しようとしたらけっこうなものを車の近くで見つけた。ミヤマクワガタです。なかなかのサイズで頭の形がノコギリクワガタよりかっこいい。写真を撮って木に戻しましたが、後で調べると大型のミヤマクワガタは20万~30万円で取引されることもあるとか。う~むしくじったか。
天候は曇りでガスってました。これ幸いと気温が低いうちに先を急ぎます。最初は木道歩きなどあって気持ちが良い。でもそれはフェイントでその先にけっこうな岩場もあったりする多彩なルートなんですな。
中間点には携帯トイレブースなるものがある。そういえば踏み出しで携帯トイレを500円にて売っていたがどこで使うのかなと思っていました。なるほど、ここで使いなさいねということなのですな。でもトイレブースは往復8.5Kmの道中にここの一箇所のみ。タイミングが難しそうですね。
ガシガシ歩いて県境となる標高1900m稜線に出ると可憐な高山植物があれやこれや咲き誇っている。花より団子派のわたくしですがこんなところで見るお花はきれいだなと感じます。
山頂直下の急登をよじ登ると山頂です。360度のすばらしいガス展望でなんにも見えません。ガスが濃過ぎて雨模様となってる。やや残念な状況だったですがめでたく5年ぶりに百名山52座目を踏みました。山頂で久々の山バナナ。カリウムを含むバナナは足がつる予防にとても効果的だとか。夏場のお山は水分補給と山バナナですな。
ただでさえ汗で濡れているのに雨まで加わって濡れそぼってきたのでさっさと下山します。いつものパターンなのですが下山すると晴れてくる。荒菅沢までくると今まで見えなかった雨飾山も見えてきた。まぁそんなものです。深田久弥はこの沢を登っていったらしい。遠目に見るとまだ小さな雪渓が残っていますね。この沢はけっこう遅くまで雪渓が残るところらしいけどさすがの猛暑でかなり後退していたようです。
晴れたら晴れたで気温が上昇して汗が止まらない。水と塩タブを補給しながら昼前に踏み出しに戻りました。往復8.5Km、標高差800mほどのお手頃な山登りと思っていましたが、気温が高くて疲労度が半端なかったのは大いなる誤算。天候条件が良ければ翌日お隣の高妻山も登ってしまおうかというオプションもあったのですが下山後にとてもそんな気は起きませんでした。高気温下での登山には魔物が潜んでいるような気がします。遭難件数が多いのは夏山シーズンを迎えて分母が増えただけではないですね。猛暑時の登山はある意味冬山と同様に危険と隣合わせだと言えるかも。
久しぶりのお山もいいものでした。ただ夏のお山はもうお腹いっぱいかな。
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