松本市 山と自然博物館
安曇野のイルミネーションを見たついでに松本市にある博物館に立ち寄ってみました。この種の博物館としては大町市に山岳博物館があるが同じ北アルプスをいただくこちらの博物館にも大いに期待していたのであります。
この日は寒冷前線が通過中であいにくの雪模様。でも雪のほうがそれっぽくていいですね。入場料を払っておじゃまするとダイダラボッチ(ダーラボッチ)が出迎えてくれます。日本各地に有る巨人伝説の元締めみたいなものですね。なかなか愛嬌のあるお顔をしています。野生鳥獣の剥製も各種取り揃えてありました。
だけどどれも状態がよろしくない。大町の山岳博物館にも沢山の剥製が展示されていたがメインテナンスが良いのかそのクオリティはここの何倍もよろしかったです。
このマガモもどうかと思う。くちばしや足に保存料を塗ると変色してしまい土色になってしまうのですよ。元々のマガモのくちばしは黄色、足はオレンジ色なので我が家のマガモくんは水彩絵の具で塗ってある。メインテナンスでのタッチアップは必須なんですよね。公開展示してある個体ならなおさらです。また剥製の仕上がりと保ちは職人である剥製師の腕前にかなり左右されると思っている。私が獲ってきたマガモくんを手掛けてくれた職人さんはもう店を閉めてしまったが腕は確かだったのは間違いない。我が家ではもう20年近くリビングの壁で羽を広げているが生き生きとしている。剥製ですが・・・
道具から見る日本登山史という展示ですがこれも山岳博物館の方が見応えがあった。山岳博物館の展示ではモンベルがスポンサーになっていたようで近代登山装具の紹介ではモンベル製品でがっちりとかためてあったのもそんな印象となった理由のひとつかも。
ピッケルはこんなに短くなりました、キスリングは多機能バックパックになりましたみたいな歴史はこの展示でも良く分かります。
山岳博物館のある大町市は北安曇郡と組んで北アルプスの北側をフォローし、この博物館を有する松本市は上高地や穂高連峰を守備範囲とする。どちらも北アルプスとは縁が深い土地柄ですな。優劣はともかく山をしっかりと紹介しようという姿勢は両施設ともにすばらしい。
興味深い博物館でした。じっくり拝見して外に出るとあんなに雪が降っていたのに晴れてさっぱりしておりました。めでたしめでたし。雪はスキー場にだけにいっぱい降っていただきたいものです。さて師走も中盤に入っていきます。師ではありませんが年末にゆっくりできるよう私も走ります。
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