八ヶ岳連峰 編笠山に登る
そろそろお山も春めいてきたかなと期待して八ヶ岳連峰南端の編笠山(2524m)へ登ってみました。標高1500mの観音平に車を置いて踏み出します。1500mと言えば神奈川県の最高峰である蛭ヶ岳に匹敵する高さ。ここまで車で来られるのはありがたいもの。標高差1000m、累積標高差1000mという一本調子のお手軽登山を予定。
最初は快適なハイキングコースから始まります。高原の古木を縫って歩くのは気持ちがいいですね。暫く歩くと雲海という表示のある見晴らしの良いところへ出ました。おぉ確かに雲海がある。でも余計な雲もある。
富士山は半分以上雲に隠れていたので低い雲が切れるまで10分くらい待ってギリで撮りました。撮影はタイミングも大事ですね。道中富士山を拝むことが出来たのはこのときだけでした。
歩みを進めると登山道なのか沢なのかわからないような岩場が多いし残雪が凍っていて足場も悪い。尾根沿いのルートというわけでもないので登山道が時たま不明瞭になるので注意が必要。編笠山は南端といってもやはり八ヶ岳の端くれです。
押手川の分岐まで来ました。2100mという高所なのにほんとに沢水が流れている。腰掛けて一服するにはいいところです。
開けたところで後ろを振り向くと南アルプスの有名峰が一瞬顔を出しました。甲斐の国の名峰甲斐駒に日本第二の標高である北岳。どちらも見るからに冬山という装いで夏山でしか登ったことのない軟弱な私なんぞこの季節はまだお呼びでないって感じです。2500m近い高さまで登ってくると3000m峰も真横に見られるのはいいですね。南アルプスがまともに見られたのはやはりこのときだけ。風も強く雲の流れも早くて画像左方向(東)へどんどんと流れていきます。北岳山頂はかなり荒れていそうです。
氷となった残雪に滑りながらさくっと2524mの山頂へ。強風が吹き荒れて山頂の岩々には霜が付いています。このお山の山頂は山梨県と長野県で分け合っていますので両県の山名棒があります。八ヶ岳連峰はど真ん中に県境が横切っているのでどの山もこんな感じになりますね。山梨県の方が棒は新しいみたい。長野県のは古いけどなんだか味がありますね。霧で眺望も無く強風で寒く居心地が悪いのでさっさと降りるとします。
ここから青年小屋方面へ抜けたあと押手川分岐へループを描いて帰ろうと考えていましたがそっち方面は踏跡があまりない。どうも昨日の下界での雨は2500mでは雪だった模様。新雪が踏跡を隠してるし雪も深そう。チェーンスパイクは持ってきてはいるけど予想よりヘビーだったので無理はせずUターンで来た道を戻ります。
すんなりと下山。往復7.5Kmの山登りは距離感以上の疲労度でした。やはり足元の凍っているところが多くて神経を使って疲れが出たか。でも南アルプスも富士山も見られたからよし。
踏出しの駐車場に戻ると山桜が咲いていました。ここいら辺は春ですがここから標高差1000m上はまだ冬でした。今頃の時期の山登りはこのギャップがいいですね。雪がなくなる頃にもう一度登りたいお山ですな。
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