箱根 成川美術館
神奈川県は箱根の芦ノ湖畔にある成川美術館へ行ってみました。だいたいこの種の訪問はカミさんのリクエストベースなのですが私もついでに感性を磨かせてもらっています。
ここの美術館は写実的な風景画作品が多くて私でも理解できる。抽象画は頭が鈍いせいか苦手なのでありがたいところ。美術館としては珍しく撮影可だったのでいくつか画像に収めさせていただいた。
展覧会を開催中の高崎昇平氏の作品がわたくし的に響くものがあった。写実の極みというかデジタルハイビジョンクラスの3Dにも見える絵をお書きになる。特に気に入ったのがこの富士山。
宝永火口も大沢崩れも表現されていないので富士吉田側からの富士山だろうと推測。富士の入り組んだ尾根と沢の組み合わせの中にある春先の残雪表現がすばらしい。厳冬期の強風で着雪した後の岩稜への吹き溜まりとそれらが織りなす立体的なグラデーションを余すこと無く精細に表現している。これは富士山を年中じっくりと眺めている人や残雪期に登って目に焼き付けている人でないとそのリアリティ加減を感じにくいかも知れないがこの描き込みは単純にすごい。山頂部には強風が吹き地吹雪が舞い上がる様までリアルだ。富士山は日本人の心に宿る名山であるがゆえに過去多くの画家が手掛けてきたがこの絵は一味違う。う~む、ポスターやレプリカでもいいから我が家のリビングに飾りたいと初めて思った絵画だ。
たまには美術館もいいっすね。芦ノ湖には海賊船が走り山あいには薄っすらと富士山も。目下には国道1号線が伸びていて正月2日3日には箱根駅伝5区6区の選手諸君が駆け抜けることでしょう。美術館内のカフェでティーブレイクしてもう満足。
いつもの忙しさから開放されて良いひとときではありました。
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