西岳登ってきのこ狩り
先日権現岳に登って八ヶ岳連峰主脈上の山々は全て登ったと考えていましたが一説によると編笠山の隣りにある西岳も含まれるらしい。取りこぼしはよろしくないのでここはしっかりとフォローしませうということで登ってきました。
延々と夏のように暑かった9月の最終日、明け方4時半頃に富士見高原登山者用駐車場に到着した。外気温は11度ほど。こんな涼しい外気に触れるのは何ヶ月ぶりだろうか。最高に気持ちいいっすね。見上げてみれば下界では見られない光景が広がっていました。
すごい、星がいっぱいだ(映画2001年宇宙の旅で宇宙船ディスカバリー号デビッド・ボーマン船長の最後の言葉風に)
東の空が白んできていますがまだ空には満天の星がきらめいていました。東にひときわ輝いて見えるのは明けの明星である金星かな。星のことはさっぱり分かりませんがこんな星空を眺めるのも久しぶりのこと。しかし暗所のお星さま画像を手持ちでさくっと撮れてしまうスマホカメラにも恐れ入ってしまう。テクノロジー万歳。
真っ暗な中を初めての登山道へ踏み出すのもよろしくないので明るくなった6時ごろに出掛けます。30分足らずで水場に着きました。
不動清水だそうです。冷たくてうまい。帰りには水筒に1L汲んでお持ち帰り。この先山頂へ向け眺望のないガレた登山道をただひたすら登ります。
トリカブトはけっこう咲いていました。
トリカブトは私に識別できる数少ない野花のひとつ。せっせと歩みますが眺望が無いと面白みに欠ける。まぁこれも登山ですよね。水場から2時間半ほどでやっと開けた所に着いたがここは山頂直下50mというところ。登山道内ではここに至るまで空もまともに見られないんですよね。
やっと2398mの山頂です。
ここは純粋に長野県なので長野風の串刺し団子型山頂標識があります。他の八ヶ岳山域ですと長野県と山梨県で山頂を分け合っているような感じのところもありましたね。県境に位置するお山ではよくあることです。雲取山なんかだと東京、長野、埼玉が山頂に絡んでいてそれぞれ山頂標識を建てていたりして面白かったです。さすが標高2400mでは紅葉もすでに始まっているようですね。
一瞬晴れたがガスって眺望もなくお隣の編笠山すら見えない。飯食いながら粘ってみましたが諦めて下山します。帰路標高2000mくらいまで降りてきたら遠目にふと大きなきのこが目につきました。
カラカサタケです。こやつはでかい。摘んで手に持つとその大きさが分かります。傘の直径は20cmは優にある。
見た目が毒キノコ風なので多くの登山者はスルーなのでしょうね。でもこれは食べられるきのこ。幼菌も見つけました。
まるで巨大なツクシンボです。きのこは群生しているケースが多いのですが周辺ではこの3本しか見つけられませんでした。3本とはいえ大きいので我が家には十分。いいおみやげになりました。
期せずしてきのこ狩りになってしまいましたがこれもお山の楽しみのひとつではあります。コンビニ袋に入れて意気揚々とザックに仕舞っているとき、通りかかった地下足袋姿のきのこハンター氏と挨拶しました。今年はきのこの生育が悪くてあまり採れないとのこと。私はラッキーだったのかもしれませんな。
さてお家で食べ方を考えます。お腹に当たりませんように・・・
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