黒部の太陽
説明するまでも無い日活全盛期の映画です。長く石原裕次郎の遺言として劇場公開映画以外の映像メディア化が為されていませんでしたが、関係各位の尽力により先日BSにて放映されました。
なさけないことに我が家にはBSの視聴環境が無い。職場の同僚にお願いしてDVDに録画してもらいました。全編で4時間近いまさに大作。見るにも気合を入れないといけません。
ちょろっとさわりだけ見てみましたが、裕次郎もさることながら三船敏郎も若い!私の持つ彼のイメージは連合艦隊司令長官山本五十六からですのでさもありなんです。
冒頭、三船が現地調査のために訪れた冬の立山連峰の雪面を、アイゼンを蹴り込みながら登って行くシーンがあります。食いつき具合からほんとに氷板の上を登っているかのようでした。当時の映画としてはなかなかのリアリティ。これは楽しみです。
この種の映画は今の日本人が忘れかけているものを思い起こさせてくれるような気がしてなりません。派手なSFXもありませんし1968年当時の映像は時代を感じさせます。でもこの映画で描かれる男として決断すべき時はする、そして決断したら先へ進むのだという単純にして明快なポリシーは、私生活やビジネスシーンで大いに通じるところでもあります。俳優さんたちの姿の中からそんな点を感じ取ってみたいなと思いますね。
はやいところ4時間の空きを作らなきゃ・・・
追記
3月23日に頑張って通しで見ることができました。2009年にフジテレビで制作した香取慎吾主演の「黒部の太陽」とは一風違った重みを感じさせました。
あれだけの数のエキストラとオープンセットを使った映画は日本ではもうお目にかかれないかもしれません。日本の男はあきらめないは映画「はやぶさ 遥かなる帰還」のサブタイトルですが、まさにそれを言うならこちらが元祖って感じがします。
立山連峰に見立てて三船敏郎や石原裕次郎に登山をさせていた山は八方尾根の第一ケルンあたりだったようです。向こう側に白馬三山が連なり反対側には五竜岳が見えていました。とは言え雪山ロケをしっかりとやるところは立派です。
いい映画です。私はトンネルは掘れないけれど「あきらめない」の一言だけは胸に秘めておきたいと思いますです。
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