第34回神奈川県マーチングコンテスト 2023
コロナ禍も明けて声援も可となった吹奏楽連盟主催の神奈川県マーチングコンテストを8月27日に観てきました。
今年の出演校は何でもありのA部門、規定をこなすB両部門合わせて11校と昨年と同数。昨年と違うのはまた小学校バンドフェスティバルのエントリーが無かったこと。なかなか本県では小学生バンドが根付きませんね。また中高マーチングも2015年当時は20校の出演があったのに徐々に減ってきて今は半分とは寂しい限り。それに伴って関係ご家族の観客も減って会場の入りもいまひとつとなっている。
第22回大会以来となるほぼ10年ぶりに突如として吹連マーチングに再復帰した別リーグである日本マーチングバンド協会(M協)の名門校湘南台高校がエントリーした2019年。そのサプライズ効果もあってその年はかなり観客数は持ち直しました。でもコロナ明けからお客さんが戻ってきていません。マーチングの競技人口そのものが減ってきているせいでしょうかねぇ。
2020年は中止、2021年は無観客、2022年は条件付き開催と歴史は流れて開催手順が元に戻った今年。悪癖も元に戻りました。
審査員紹介を開会式と閉会式の2回に渡りまったく同じことをひとりひとり行って、その都度盛大な拍手を観客に求めるとはなんたることでしょうか。審査員方がどこのえらい先生なのかは存じ上げませんが謝礼を貰って仕事をしている訳で彼らにとって審査をすることは仕事です。仕事人が仕事をしているだけなのになんでそんなにせっせと忖度してゴマをすらなければならないのですかねぇ。過剰なリップサービスは不要に思います。過去に「またやるのかよ」の声が2度目の審査員紹介の際に観客席から聞こえてきたことがあるのでそんな印象を持っているのは私だけではないはず。
昨年はコロナの終息前で審査結果発表が現地で無かったために紹介は1回で済んだのでさっぱりしていて実によかったが今年はうんざりです。運営は審査員相手に過度のゴマをする時間があるのなら頑張った各校出演者へのねぎらいに向けてしてほしいですわ。
その審査結果がまた驚いた。11校すべてが金賞。さらには東関東大会への推薦が10校で漏れたのがB部門の中学1校だけという結果。私もシロウトなりに客観的評価は付けていて、今大会各校横並びであったという訳でもなくやはり演奏演技の技術差というものは存在していた。次のステージである東関東大会へのA部門神奈川推薦枠が6校に増え、全部で6校しかなかったA部門出場校すべてを推薦しなければならないみたいな大人の事情もあったのかもしれません。金賞トロフィーがあらかじめ11本用意してあったところからして金賞は全出場校に約束されていたなどとは思いたくもありませんな。
学校吹奏楽の基本は部活動であり評価には教育的配慮が必要であるのも理解しているつもりです。でも審査員の先生方、オール金ってどうなの?コンテストって優劣を競う催しではないのですかね。被評価者は評価に一喜一憂し結果はその後の努力の礎となるべきもの。盛大な拍手を2度も観客席から貰っていてそれに見合う審査仕事をしっかりしましたか?採点内容を公表してもらいたいところです。
さてボヤキはそこそこにして以下かいつまんで感想をいくつか。
小田原市立城北中学校
33名の編成。最初のスピードアタックの音がちょっと合わなかったけどビートの利いた曲で攻めてました。ダニーボーイは去年より良かったですよ。
横浜市立港中学校
26名と編成は大きくなかったが中学出場校の中で一番派手でした。スティーヴィー・ワンダーのナンバーなどR&B風の演奏やダンス演出がM協風で面白かったです。
法政大学第二高等学校
昨年に引き続き2度目の出場。昨年が様子見だとしたら今年は本気。ピット楽器にも気合が入っていました。カラーガードのハカマのような衣装が特徴的。クラリネットの子が車椅子で演奏していましたよ。全国大会でもハンディキャップを持った子たちを含んで出場する学校がけっこうある。すばらしいことだと思います。
県立湘南台高等学校
今までの130人規模の大編成では小田原アリーナは会場的に役不足だったが今年は100人程度に抑えてきたので演技に眼が行き渡る感じがした。以前は目玉が3組くらい必要な程でしたからね。昨年の30人より減ったとはいえ20人もいたカラーガードのボディスーツがカメレオンをイメージしていてなかなかの演出。M協の強豪校であるだけに音は外さないし音圧は高くポイントもぴたりと決める。やはりここは一味違います。
大西学園中高等学校
昨年の18名より少ない今大会最小編成の16名での出場。頭数が少ないとやはり音圧的に不利だが、それでも自由度の高いB部門に流れずA部門で規定をこなす姿勢には感心。橘シングをリスペクトして独自のスタイルを作っていますね。昨年はフラフープを回して金賞・神奈川代表となった(東関東大会はなぜか辞退した)が今年は奇をてらうことはなくまとめました。私はサプライズを期待したのですがね。
向上高等学校
80名フルメンバーで構成。動きのあるコンテでそつなくまとめていました。ユーフォが上手かったですよ。カラーガードが見られなくなってさみしいですがB部門から規定のあるA部門へのコンバートはうまくいっているようです。
相洋高等学校
昨年はエントリーはするも出場辞退となったが今年は45名ほどの編成で元気な姿を見せてくれました。ミニスカドラムメジャーが片手宙返りを決めていましたよ。トランペットソロはうまい。新鋭相洋高校は向上高校と共にかなりの完成度を上げているのを実感しました。
東海大学付属相模高等学校
毎年神奈川の吹連マーチングを代表するこの学校ですが今年は例年ほどの勢いがなかったかな。また演奏前の待機中には演奏中の競技者に背を向けている姿が気になった。視界を排し邪念を捨てて演奏前に集中するという意味があるのかもしれないが、一生懸命演じている他校の人たちにずっと背中を向けているのはいかがなものかとも思う。演技も列の乱れが目立ち8名のシンバル隊も今年はずいぶんと大人しく感じました。
朝日新聞社賞は湘南台高と東海大相模高が貰っていた。これにもちょっと驚いた。B部門湘南台の受賞は順当だが今年はA部門としては向上高校や相洋高校の出来も良かったのではと感じていたからだ。これって朝日新聞が勝手に選んでいるのではなくて審査員先生方が推薦しているのですよね。最優秀団体に贈られる朝日新聞社賞とアナウンスされていたので専門的評価が入っているはずです。そうだとしたらこの審査員目線にも若干疑問を感じるところでもあります。
朝日新聞社がこの賞を提供し始めたのは2015年だと記憶している。東海大相模高はその当初から現在まで一度も欠けずに連続受賞をしている歴史を持つ。それ自体はとても素晴らしいことだし並大抵の努力ではできない偉業と言えるだろう。規定をこなす本県の吹連マーチングA部門を、本賞制定以前より長年に渡りフォローし続けてきた実績もあり吹連に対する貢献度も高い。しかし同校でなければいけないという訳ではないと思うのですがね。
表彰式が終わり観客の拍手の中を出場各校が退場する中、惜しくもただ一校東関東大会推薦を逃した地元校である小田原市立泉中学校により一層大きな拍手が送られていました。審査員紹介では拍手を辞退した私も大きな拍手で送りましたよ。会場全体が自然とシンクロするのがまたすばらしい。これがさらりとできるのが日本人の良いところだなだなと強く感じます。
なんだかいろいろ思うところのある今回の大会でした。来年は多くの学校を集め会場が満員になる盛況を願っております。
2024年 第35回大会も観てきました。様子はこのページを参照して下さい。
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