北八ヶ岳を歩く (茶臼山、縞枯山、北横岳)
今年になって編笠山や西岳を登って八ヶ岳主脈はぜんぶ登ったのだとひとり悦に入っておりましたが、北はみゅうが北端だと思っていたところ国道299号線から北側の山々でも蓼科山までが北八ヶ岳と呼ばれる八ヶ岳の山域に入るのだということを知った。こいつはしまったしくじった。これらの山々を除いた状態で八ヶ岳はとりあえず全部登ったよなどとは間違っても胸は張れない。蓼科山はだいぶ前に登ったがその他の山も踏んでおかねばと気持も新たに出掛けました。
気温7度の草麦峠駐車場に車を置いて麦草峠登山口から踏み出します。最近は熊が心配だけどここ八ヶ岳界隈はあまり熊情報を聞きませんな。植生的にブナ等の木の実が無い関係でしょうかね。飛び道具もないのでもし出会ったら手持ちのストックで応戦します。
最初の試練は大石峠の分岐で訪れた。ここでミスコースをしてしまい、ややしばらく歩いて異変に気付いて峠まで戻る羽目になった。少し手前に道しるべがあったのだが見落としてしまったようです。GPSを見ていてもミスコースをするのだから情けない。ほどなくして小ピークに着いた。
中小場とかいうところだが見晴らしは良くて遠くに南八ヶ岳の山々が見えるが本日眺望が効いたのはこのときのみ。この後はずっと霧の中という状態でした。2000mを越えると紅葉もぼちぼちという感じですね。
最初のお山、茶臼山に着くも眺望はなし。近くに展望台があるようですが霧でなにも見えそうにないのでパスして先を急ぎます。次の縞枯山へ届く前に名物の縞枯現象を見ることができました。
立ち枯れた木々がたんまりと並んでいます。針葉樹のシラビソの世代交代現象なのだそうな。なかなかに豪快ですね。登山道で小鳥に睨まれました。
イワヒバリですね。2000m以上の高山帯でよく見る小鳥です。あまり人を恐れずけっこう近くまで寄ってくるのでかわいいんですよね。ほどなくして縞枯山の山頂へ。
ここもうっそうとしていて眺望はまるでない。まぁ仮に開けてはいてもこの霧ではどうにもならないのですがね。ピークを超え稜線を降りていくと笹の草原に出ます。
縞枯山荘があります。霧の風情に溶け込んだ雰囲気がいいですね。
道中に石段を登って箱庭に通じるのですがやはりガスガスで見えません。
しゃれた北横岳ヒュッテからひとがんばりすると程なくして横岳山頂です。八ヶ岳連峰には横岳がふたつあり便宜上北八ヶ岳にある横岳は北横岳と呼ばれているが正式名は横岳だったりする。どっちが元祖かはわかりませんがどちらも山頂が複数あり南の横岳には3つ。北の横岳にはふたつのピークがある。まずは南峰。
南峰の次は北峰です。北峰の方が8m高いですね。
どちらのピークも広々としていていいのですがいかんせん見えるはずの眺望もない。風速10m程度の強風も吹いていていいことが無いのでさっさと山頂は撤退します。
箱庭を下降していくとロープウェイの山頂駅が見えてきました。
今の呼称は北八ヶ岳ロープウェイですが昔は横岳ロープウェイという名だったと記憶している。八ヶ岳連峰の主峰赤岳の隣にある横岳へ行こうとしてこのロープウェイで登れば楽だろうと考えて間違えて来てしまった方が少なからずいたのではないかと思いますな。何十年か前に大きな衝突事故を起こしてしばらく運休していたことがあったなぁ。このロープウェイの山麓駅前にもいいスキー場があるのですよ。
さて目的も達したので下山です。ここのロープウェイ駅からは先程登り降りしてきた茶臼山、縞枯山を通らずに巻いて下山するルートがありそっちで楽をします。
せっせと巻道を下山しているとピーという笛のような鹿の警戒音。前を見ると40~50mほど先にメス鹿がいました。先に鹿から見つかってしまってはハンター失格です。こっちの様子をうかがっていますよ。この距離だったらスラッグでいただきのコースですが本日は見るだけ。鹿たちも脂肪分を蓄えなければならない季節なので貪欲に食べ物を探しているのでしょう。
山中7時間ほど15.5Kmを歩いて北八ヶ岳を縦走しました。意外に疲れなかったのは踏み出し標高が高くて累積標高差がさほどでもなかったせいかもしれません。これで北八ヶ岳と南八ヶ岳の主脈上の山々は全て踏んだつもり。あくまでつもり。漏れはあるかもしれませんが気持ちの問題です。
山々も涼しくなり紅葉も始まっています。雪が降るまでにもう少し登ってみたいですね。
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