自信過剰な人は富士山で遭難するのか
静岡県のローカルニュースでオフシーズンの富士山で遭難する人の危険性について特集しておりこの特集で2000回を超える富士山登頂を果たした静岡県在住の實川さんがその原因について言及していた。私は自身の富士山富士宮口登頂時にこのお方の1001回めの登頂に偶然出くわし仲間と並んだ登頂写真を撮ることを依頼されたことを記憶している。そのお方が言うには富士山で遭難する人は皆自信過剰でありそれが遭難の一番の原因であるのだという。果たしてそうなのでしょうか。
山に登ろうと思い立ち装備を整え踏出点に立った段階では不安いっぱいの自信喪失状態でやみくもに歩き始めるようなことはまずないだろう。皆それなりに目標があり自信を持って踏み出すものであると思う。自信は過剰でも私は悪くないと思う。モチベーションの糧となるからだ。ただオフシーズンの富士山では判断のタイミングが生死を分けることがある。だめだと思ったら戻る。これが基本原則。だめだと思いつつさらに先を目指そうとするのは自信過剰ではなく判断ミスだ。観光客が雪の富士山を登って遭難するようなケースは論外として富士山の遭難は装備、技術、経験の足らない登山者が起こるべくして起きたものと、雪訓を行いしっかりした装備を持った者が通常山域ならそうそう起こり得ない富士山特有の状況下で発生したものとを混ぜて考えてはいけないと思う。前者は自業自得であり後者は不幸な事故であるとも言い換えられる。全てを自信過剰の産物とひとくくりにするのはいかがなものかとも思いますな。
私も富士山は4月から11月まで山頂に届くことができて火口底を含めトータルではそこそこの回数を登ってきましたが状況を判断して八合目や九合目でUターンして戻ったことも数多い。滑落を目撃したこともある。特に条件の厳しい4月の登山では山頂まで届いたのと途中で戻ったのは2回/2回で達成率50%だった。いまでも私の命が繋がっているのは戻るという正しい状況判断のバイアスが然るべき時にしっかりと働いたからだと思っている。自信はしっかり持ってモチベーションを高めて状況判断は適切に行う。これが富士山を楽しむコツではないかと思う。
とはいえ以前は至極普通に7月8月を避けて空いているオフシーズンに登っていましたが今の社会風潮を考えると富士山のオフシーズン登山は悪行の極みみたいな捉え方がありなかなか行きにくくなりました。これも時代です。主要4登山道での登頂ばかりが楽しみというものでもない。トレランや御中道など幅広く遊べるのは懐の広い富士山ならではのこと。ただし4000円の入山料は毎度では厳しいので麓から六合目までが今後多くなるかなと・・・
« 雪の回廊と雪の大谷 | トップページ | 陸上自衛隊広報センターを見る »
「富士山」カテゴリの記事
- 自信過剰な人は富士山で遭難するのか(2026.05.17)
- 天気の良い日はスキー場で山見(2026.03.20)
- 天気が良い日はやっぱり富士山(2026.03.16)
- カモフラ富士山(2025.10.22)
- 富士山登りたいな(2025.07.20)





コメント