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2026年7月30日 (木)

野麦峠スキー場は来シーズンも首がつながった・・・かも

Nomugi_course
松本市が持つ2つのスキー場
  
来シーズンも営業しそうです

長野県松本市には市が所有する2つのスキー場が有る。Mt乗鞍スノーリゾートと野麦峠スキー場だ。特に野麦峠は私のお気に入りでシーズンに数回出掛けていた過去がある。公営らしくリフト券が安い割に滑走長が長く急斜も多彩で雪が付いていればガツガツ滑るには最高のゲレンデだった。だがご多分に漏れず多くの公設スキー場がそうであるようにここも集客の減少で赤字が続き廃止か存続かの重大岐路に立たされていた。上高地というドル箱リゾートを持つ松本市としても余裕は無いよというところでしょうか。

Kousetuki1

野麦峠に限れば2024年に将来どうするか2年を目処に策定すると決め昨シーズンにその2年目が終わった。「野麦峠スキー場盛り上げ隊」などを結成して集客に努めたのでしょうが昨シーズンに私が訪れた感じでは残念ながら集客の向上が見られるような感じはなかったですな。
こりゃいよいよ廃止かと心配して色々調べているとどうもニューウェーブが動き始めていることを知った。その名を
令和8年度松本市アルプスエリアスノーリゾート再構築事業マスタープラン策定業務 という公募型プロポーザル契約であります。
Ski1お役所らしい長ったらしい名称だが、要はお金をやるから乗鞍と野麦の両スキー場の持続できる将来を目指してオールシーズン型のリゾートとなる計画を提案してねという契約案件となる。金額は2500万円だがプロポーザルをした会社は提案責任からその後の2つのスキー場へのリゾート計画に随契で関与することになるだろうからトータルにすればけっこうな金額スケールになるはず。ただし左前になったスキー場を2つも同時に立て直す責任も重大であることはもちろんですがね。

応募したのは1社のみ当然のごとく落札決定。(株)ズクトチエというリゾートコンサルだ。乗鞍スキー場を現状ではダメだと指定管理者から手を引いたブルーリゾートやスキー場立て直し屋のマックアースあたりが手を上げそうなものだが結局ここだけだったようだ。ズクトチエは資本金480万円の小さな会社だが、あの経営破綻一歩手前だった白馬岩岳スキー場を夏冬通して集客できるリゾート地として再生させた実績を持つ。東大法学部卒の社長はなかなかの切れ者であるとの評判だ。地元長野の企業だし松本市としては願ったりかなったりというところだろう。
Ski2この契約の終了期限は2027年3月31日だ。つまり今年度末にプロポーザルを松本市が受領してから市がその気になり実際にリゾート化に着手するには議会承認と予算処置、業者選定の入札も必要なため2027-2028年シーズンでも無理でありリゾートとしての立ち上がりは最も早くても2028-2029年シーズンということになるだろう。ということは乗鞍、野麦両スキー場ともこの先2シーズンは手を付けられないのでその間は現状維持になるのかなという希望が見えてくる。

ただ安閑とはしていられない。もしもそのプロポーザルの中にスキー場2つは財政規模に限りのある松本市にとって重荷なのでひとつに絞って再生に注力すべしの文言でもあろうものなら野麦はまっさきに落ちることだろう。乗鞍に比べたら野麦が持つ受け皿としての物理的条件が悪すぎるのは明白。野麦を切れば松本市が年間1億7千万円拠出している野麦関連予算を乗鞍へ追加で回すことができる。コンサルとしてもその提言によって無理ゲーとも思える野麦の通年リゾート化構想を外して対象を半分にできるうえに乗鞍へマンパワーを集中できる。松本市としても第三者であるコンサルからの提言だということでスキー場廃止に伴う地元批判をかわすことが可能・・・そう考えてみるとなにげにメリットも多かったりする。そんな架空のシナリオをたどることも考えられなくもないですな。

あまりネガティブなことばかりを考えてもいけないので万事がうまくいったとしてリゾート化を実現できたらどうなるだろうか。まずは名称をサミットノムギみたいなリゾートっぽい名前にしなきゃいけませんね。冬のスキー・スノボへはモーグルコブとキッカーをしっかり提供し子供用の雪遊び広場を充実させる。夏のキャンプ場やグランピングは定番でマウンテンカートやジップラインなどのサマーアトラクションを追加設置、フェスなどのイベント誘致も行いたいところ。近年のうだるような夏のサマーイベントには日本で3番目に標高の高いスキー場である野麦の涼しいロケーションがメリットを持つ。現在は皆無であるインバウンド層の誘致にも目を向けることになるでしょうね。

通年集客を目指すオールシーズンリゾートにでもなれば関連設備投資によって損益分岐点も上がるしブランド力向上に伴うリフトチケット他の大幅価格上昇は避けられない。ターゲットとなる客層が客単価の高い方々へとシフトするのだから当然ですな。野麦峠スキー場もコロナ禍以降毎年500円づつリフトチケットも上がってきていたがそれでも近隣メジャースキー場に比べれば全然割安なので猛烈に助かっていた。リゾートともなればそんなレベルで収まりそうもない。ガツガツ滑ってお昼はゲレ食で松本名物山賊焼き定食をかぶりついてというパターンもおしゃれなリゾートレストランになったらそぐわない。まぁそうとなったら私なんぞはお呼びでないということになるのだろうけど、少なくとも来シーズンは物価スライドのリフト代値上がりがあったとしても現状の形態のままで行ってくれそうな気配なのでそこはとっても嬉しい。

Sticker1

スキー場が閉鎖したら買えなくなると思って昨シーズンに買い求めてきたステッカーもコレクションとせずにどこかに貼れそうだ。野麦峠スキー場の来シーズンに向けての公式アナウンスはまだなので期待して待ちたいと思うところであります。

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